タニタは9月10日、非接触体温計「BT−541」を発売した。額から放射される赤外線の量を測定し、体温に換算して液晶画面に表示する仕組み。額にかざすと約1秒で体温を計測する。温度計機能も備え、液体の温度も測定できる。価格は5500円(税込)。全国の家電量販店とタニタの公式ECサイトで取り扱う。
体温が38度以上の場合に音と光で知らせる「高温アラート機能」を搭載。部屋が暗い場合でも測定結果を視認しやすいよう、液晶画面のバックライト機能も備える。温度計機能では、飲料やスープなどの液体にBT−541を近づけると、表面温度を液晶に表示する。
サイズは、高さが39mm、幅が49mm、奥行きが129mm。重さは約90g。電池交換式で、単4電池2本で5千回ほど測定できる。
タニタは従来、脇に挟むタイプの電子体温計のみ販売しており、非接触体温計を手掛けるのは初。
「じっとしていない子どもの体温がすぐ分かり、赤ちゃんの粉ミルクの温度も測れるので、子育て中の親世代にも適している」と同社の担当者は話す。今後はユーザーから意見を聞き、新商品の開発に生かすとしている。
【訂正:2020年9月14日午後2時10分 記事初出時、本文で「新型コロナウイルス感染拡大を受け、接触を避けて素早く体温を測れる体温計のニーズが高まっていることから参入を決めたという」と表記していましたが、追加の取材と事実確認に基づき、該当部分を削除しました】
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