NTTドコモは9月15日、電子決済サービス「ドコモ口座」の不正利用について、同日午前0時までに全国11の銀行で143件、2676万円の被害を確認したと明らかにした。
同社は14日に記者会見を開き、「被害があった銀行からのチャージを停止し、不正が疑われるアカウントにはロックをかけているため、新しい被害はほぼ出てこないだろう」と説明。今後の被害状況については、口座の確認や記帳をしていないユーザーからの申告によって、被害件数や被害額が変動する可能性があるとしていた。
同社は現在、ドコモ口座と連携している全35行で新規の口座開設を停止。22行はドコモ口座へのチャージ機能を停止している。
総務省の高市早苗大臣は15日、ドコモ口座以外の電子決済サービスでも不正引き出し被害が発生していると発表。「ドコモ口座だけでなく、即時振替サービスに関して不審な出金がないか、幅広く確認していただかないといけない」と事業者や国民に呼び掛けた。
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