バーチャルYouTuber(VTuber)事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバー(東京都中央区)は9月27日、同事務所所属のVTuber「桐生ココ」「赤井はあと」がYouTubeでの生配信中に不適切な言動を行ったとして3週間活動を自粛すると発表した。
桐生ココと赤井はあとは生放送の中で、機密情報である自身のYouTubeチャンネルの視聴者層に関する統計データを公開。視聴者数の多い“国”として台湾が表示されたことから、「一部地域在住の方に対する配慮に欠けた発言があった」(同社)としている。
同社は「故意ではなく、当人たちの意図していない状況だった」としながらも、情報の開示やナショナリズムの配慮に欠けた言動だったとして、タレント活動を3週間自粛し、同社が定めるガイドラインについて指導を行うという。
一方、中国の大手動画サービス「bilibili」では、日本向けの発表文とは異なる内容の文書を公開。不適切な言動について謝罪した上で、「中国の主権と領土保全を尊重する」「『一つの中国』の原則を支持する」と表明した。
中国と台湾を巡る政治的な問題について、中国本土寄りの姿勢を表明したことがTwitterの日本語圏でも話題になり、「一つの中国」が28日午前中にトレンド入りした。
桐生ココは8月に、YouTubeの「スーパーチャット」(スパチャ)と呼ばれる投げ銭による収益ランキングで世界1位を獲得した人気VTuber。赤井はあとも、YouTubeのチャンネル登録者数が59万人を超える人気ぶりを見せている。
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