ソフトバンク傘下で成層圏通信プラットフォームを手掛けるHAPSモバイルは10月8日、成層圏で通信基地局の役割を果たす無人航空機「Sunglider」(サングライダー)の成層圏飛行に成功したと発表した。
米国ニューメキシコ州の宇宙関連施設「Spaceport America」(以下「SpA」)で9月21日(米国山岳部時間)、5回目のテストフライトを行い、飛行高度6万2500フィート(約19km)を記録。飛行時間は20時間16分で、そのうち成層圏(上空10〜50km)の滞空時間は5時間38分としている。
米Alphabet(Google親会社)傘下のLoonと共同で開発した成層圏対応の無線機を使い、LTEの通信試験にも成功。無線機でLTEに接続されたスマートフォンをSpAのメンバーが持ち、日本にいるHAPSモバイルのメンバーとビデオ通話ができたという。
HAPSモバイルは2017年、ソフトバンクと無人航空機開発のAeroVironmentの合弁会社として誕生。Loonとは19年から協業し、通信基地局の役割を果たす無人航空機を成層圏に打ち上げ、広範囲な通信網の構築を目指している。
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