消費者庁は10月21日、ダイソンをかたる偽のECサイトを通じて注文した商品が届かないなどの相談が相次いでいることから、消費者に注意を呼びかけた。公式サイトから商品の画像や文章をコピーしており、偽サイトと気付くのは困難だという。
検索サイトでダイソンの商品を検索すると、検索結果の上位に広告として偽サイトへのリンクが表示されるケースがあった。偽サイトは複数あり、公式サイトの構成や会社概要ページなどをコピーしている。日本語も違和感がないという。サイトのURLのみ公式サイトと異なる。
商品を公式サイトより大幅に値引きしているように見せかけて消費者を誘導している。決済方法はクレジットカード。代金を支払っても商品は届かない。メールで問い合わせても、アドレスが無効な場合や返信がないこともあり、連絡は取れないという。
ダイソンの他に、家具ECサイト「LOWYA」の偽サイト、非実在のECサイト「特価用品専門店」なども存在するとして消費者庁は注意喚起している。
同庁は、ECサイトを利用する際にサイトのURLや振込先口座の名義が公式サイトのものかを確認するように注意喚起。不審な点が見られる場合は金融機関や消費者ホットライン(188)に相談するよう呼びかけた。
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