トヨタ自動車の子会社でITサービスを手掛けるトヨタシステムズ(名古屋市)は10月26日、仮想通貨交換業者のディーカレット(東京都千代田区)とデジタル通貨の実験を行うと発表した。実験では、トヨタシステムズ社内の福利厚生の手続きにデジタル通貨を使用。結果を踏まえ、企業間取引でのデジタル通貨の活用を検証する。
実験では、ディーカレットが提供するデジタル通貨発行用のプラットフォームを活用。福利厚生の一環として、トヨタシステムズの全社員約2500人にデジタル通貨を与える。社員は専用のWebサイトから生鮮食品やワインなど日用品の購入や、旅行の予約などが可能。プラットフォーム上で、社員からの申請の集約や品物の仕入れなどを自動で行うという。社員1人当たりの付与金額などは非公表。期間は12月20日まで。
実験の結果を基に、トヨタシステムズはサプライチェーンや企業間取引におけるデジタル通貨の活用を研究し、新たな決済の仕組みを検証するとしている。
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