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TwitterとFacebook、トランプ氏の最高裁の決定で暴動が起きるというツイートにラベル

» 2020年11月04日 07時28分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米大統領選挙本番前夜の11月2日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領がTwitterとFacebookに投稿した郵便投票に関する投稿に、両プラットフォームが注意喚起のラベルを付けた。

 label Twitterのラベル(左)、Facebookのラベル

 投稿の内容は「最高裁によるペンシルベニア州での投票に関する判決は非常に危険だ。郵便投票は不正行為を可能にし、我が国の法体系を弱体化させる。また、暴動を誘発する。対処しなければならない!」というもの。

 最高裁の判決とは、ペンシルベニア州とノースカロライナ州が、選挙終了後に届く郵便投票でも、消印が11月3日までであれば有効にすることを認めるというものだ。これらの州はトランプ氏再戦にとって重要な州だ。

 スタンフォード大学などが参加する選挙での不正を減らすことに焦点を充てた研究機関連合Election Integrity Partnershipによると、Twitterはトランプ氏が投稿した40分後にラベルを付けたという。その後この投稿の拡散は減速したが、40分間で5万5000回以上RTされ、12万6000回のいいねが付けられた。

 label 2 Twitterのラベル。「表示」をタップすれば内容を表示できる

 Twitterはコメント付きにしないとRTできないようにしているが、Facebookはラベルは付けているものの、いいねもコメントもシェアも可能だ。投稿から約21時間後の本稿執筆現在、このFacebook投稿には9万600件のリアクション、1万8000件のコメントが付き、5765回シェアされている。

 郵便投票を選ぶのは民主党支持者が多いとみられており、3日夜の段階でトランプ氏が優勢でも最終結果は逆転する可能性もある。その場合、トランプ氏の選挙陣営は3日以降にカウントされた郵便投票は不正だと主張する準備をしていると米Axiosが報じている。

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