　共同研究では、過去に東京女子医科大学病院で腎移植手術を受けた患者やドナーの基本情報や投与した薬剤、検査項目、経過観察結果などをアクセンチュアが開発したサービス基盤「AI HUBプラットフォーム」などで分析。その結果、拒絶反応や副作用の発生予測や、最適なドナーと患者の組み合わせ、治療法などのレコメンドをできるか検証するとしている。共同研究結果は2021年中に学会で発表する方針。

　アクセンチュアによると、日本は人口100万人当たりの透析患者数が世界第2位。透析患者数や腎移植を必要とする患者が増加する中、ドナー選択時の診断や免疫抑制剤の投与など医学の進歩で腎移植を巡る状況は改善傾向にあるという。その一方で、現行の治療法でも制御が難しい慢性拒絶反応や、薬剤の長期間使用による副作用も依然として存在するという。

　アクセンチュアと東京女子医大はこうした課題を克服するため、実効性の高いAIの活用法を検討し、患者のQOL（クオリティ・オブ・ライフ）向上につなげるとしている。

アクセンチュアのプレスリリース

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