ITmedia NEWS > STUDIO >

M1の異常な性能 または私は如何にしてiPhoneを毎年更新するのを止めてApple Silicon Mac miniを買うようになったかCloseBox(1/3 ページ)

» 2020年11月18日 11時06分 公開
[松尾公也ITmedia]

 11月17日午前10時過ぎ、「ピンポーン」と来訪者。我が家に「Mac mini」がやってきた。Apple SiliconのMacカスタムバージョンである「M1」プロセッサを搭載したマシンが、本家・米国より一足先に届いた。それもかなり早いほうみたいだ。玄関まで小走りになりながら思わずニヤける。

photo 到着後すぐ、SNSでドヤる

 購入したMac mini、Apple的な呼び方では「Mac mini (M1, 2020) 」らしい。その中でも一番安い、8GBメモリ、256GB SSDという構成。税込で8万円ちょっとである。これまでのMacの価格を考えてみても最低価格に近い。それでいて、性能的にはIntel Core i9搭載のMacBook Pro 16インチのマシマシモデルに一泡吹かせられるかもしれないという話なので、うれしくもなる。

photo パッケージの裏を見てもうれしい
photo M1 Mac mini

 最初のMacはMotorola MC68000を搭載したMacintosh Plus。長男の出産祝い金で購入し、Mac使いになり、DTPを覚え、それが現在の職につながる、PowerPCに代わるタイミングでDTPによるMac雑誌を立ち上げ、妻はAdobe IllustratorとPower Mac G4で地図デザイナーとなった。PowerPCからIntelへの移行期にはWebメディアのITmediaにいて、現在に至る。社会人になってからの歴史はMacの歴史と完全に重なる。執筆するメディアは活字、写植、DTP、メルマガ、Webメディアとプラットフォームを大きく変えて生き残ってきたが、Macもまた、MC680x0、PowerPC、Intel x86、そしてApple Siliconとエンジンを載せ替えてきたのだなあ……と感慨にひたってみたが、まあMacintosh老人会に所属しているので、許してほしい。

 さて、この2020年は仕事のスタイルにおいても大きな変化が起きた年だった。外を出歩くことがはばかられるようになり、テレワークが定着する中、2020年の秋には大物ガジェットも多数出た。Oculus Quest 2、Apple Watch Series 6、PlayStation 5、Xbox Series X/S、Pixel 5、iPhone 12……。それぞれが魅力的で、財布が許せば全部買っているようなものばかりだが、再定義されてしまったワークスタイル、ライフスタイルに合わせて、こちらも環境も変えていかなければならない。そこでまず個人的に整理することにしたのが、スマートフォンだ。今年は新しいiPhoneを買わない初めての年になりそうだ。日本で発売されなかった初代を含め、毎年買っていたのだが、今回はスキップする予定だ。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.