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フィンテックのStripe、“サービスとしての銀行”「Treasury」始動 Shopifyも採用

» 2020年12月04日 10時45分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 オンライン決済大手の米Stripeは12月3日(現地時間)、“サービスとしての銀行”APIを提供するアプリ「Stripe Treasury」を発表した。まずは米国で招待制でスタートする。銀行と提携し、プラットフォームが金融機能をサービスに組み込めるようにする。まずはカナダShopifyなどが採用した。

 stripe 1

 Stripeが銀行業務を担うのではなく銀行業務を呼び出せるAPIをプラットフォームなどに提供する。

 stripe 2 Stripe Treasuryのしくみ

 小売業者がオンラインショップを開設する場合、新たな銀行口座を開く手間が省けるようになる。ShopifyはTreasuryを使って米銀行のEvolve Bank & TrustやGoldman Sachs Bank USAによって有効化されるアカウントを「数分で」ユーザーに提供できるという。Shopifyを利用する小売業者は、Stripeでの収益にすぐアクセスでき、専用カードを使って支払いもできる。銀行口座なので利息も付く。

 Sripeは既に50以上の金融機関と定形しており、今後もTreasury提供先を拡大していく計画だ。

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