消費者庁は12月10日、Nintendo SwitchやPlayStation 5(PS5)などのゲーム機を販売しているように見せかけている偽のECサイトを確認したと発表した。一般消費者からは、商品を注文し、代金を支払っても届かないという相談が相次いでいるという。
偽サイトではゲーム機に加え、PCやスマートフォン、カメラなどの販売も装っている。SwitchやPS5は、正規のECサイトよりも安い価格を表示。在庫が残り少ないように見せて消費者の購買意欲をあおっている。サイトは公開から半月後に消滅し、商品は届かず代金も戻らない。
消費者庁によると、検索サイトで「スイッチ」などと検索すると、検索結果の上位に広告として偽サイトへのリンクが表示されるケースがある。見た目は普通のECサイトと変わらず、日本語も自然なため偽サイトだと判断するのは難しいという。
利用規約のページにある事業者の情報は偽物で、代表者名や電話番号などは記載されていない。振込先は個人名義の銀行口座で、代金を前払いするよう誘導するなど不審な点もみられる。
偽サイトは複数あるが、いずれも同じサイト構成で、購入者に向けたメールの文面もほぼ同じことから、同一人物が運営しているものと考えられるとしている。
消費者庁は「クリスマスや年末年始にかけて家庭用テレビゲーム機の需要が高まると予想される。購入の際には慎重に検討を」と注意を呼びかけている。
ダイソンかたる偽サイト、消費者庁が注意喚起 商品が届かないなど被害相次ぐ
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