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「オール板橋」で取り組むバーチャロン タニタのeスポーツ大会が板橋区“後援”になった理由

» 2020年12月11日 12時50分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 タニタが2021年1月に開催する「電脳戦機バーチャロン」のオンラインeスポーツ大会。社長のバーチャロン好きが高じてコントローラーを開発したタニタが、プロジェクトの一環として企画したものだ。しかし、いつしか板橋区内の企業や学校を巻き込み、板橋区が後援に名を連ねる「オール板橋」の試みに発展していた。

「TANITA CUP 2021」

 きっかけは「タニタ ツインスティック」の開発だった。協力会社として名乗りを上げた三和電子(板橋区中丸町)とトラスティー(板橋区前野町)は同じ板橋区内に本社を構える“ご近所さん”だ。

 ツインスティックを作るだけではない。クラウドファンディングなどを通じ、日本の“ものづくり”を盛り上げようとするタニタの考えに賛同した。

 「いずれは板橋区発のeスポーツ大会をやりたいと話していた。機会があって板橋区の坂本健区長にそれを話したところ『面白い』と」(タニタ)

 タニタはゲームを若年層へ向けた健康づくりのタッチポイントにできると考え、今回の大会でもライブ配信で健康づくりに役立つ情報を発信する。こうした独自の取り組みも周囲の賛同を得らた理由の1つかもしれない。

 eスポーツ大会では、優秀な成績を収めた人に渡すトロフィーをシマダ記章(板橋区中丸町)が制作する。eスポーツコースを持つクラーク記念国際高等学校(板橋区板橋)や地元紙「板橋経済新聞」(板橋区高島平)、アニメグッズで知られるフロンティアワークス(登記上は板橋区)など企業や学校が告知や運営面で協力。ならば区としても応援しようと板橋区は後援を決めた。

 「いわば“オール板橋”。今回はコロナ禍でオンライン大会となったが、いずれはリアルの大会なども検討したい。板橋区から(eスポーツと健康づくりを)発信していく(タニタ)

オール板橋

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