キヤノンの「Powershot Zoom」でアオサギを見ていたら、見知らぬ人から「それはゴルフ用のものですか?」と聞かれた。確かにゴルフ用距離計に似てる。雰囲気はそっくり。
でも違う。これはデジタル単眼鏡である。正確にいえば「写真や動画も撮れる単眼鏡」だ。これが実にいいとこをついてて面白いカメラなのだ。
単眼鏡は双眼鏡の片割れというイメージで、実際には片手で持てるコンパクトな望遠鏡のこと。Powershot Zoomはまさにそんな大きさ、デザインなのである。
デザインはメッセージであり、これは「カメラでもあるけどその本質はデジタル単眼鏡ですよ」といっているように思える。
もちろんPowershotなので中身はデジタルカメラ。望遠専用デジカメだ。
レンズは35mm判換算で100〜400mmの望遠ズーム。ズーミングは無段階ではなく、100mmと400mmの切り替え式(さらに800mm相当のデジタルズームもある)。
無段階のズームではなくステップ式にしたのは素早く拡大できて良いと思う。まず100mm相当で見たいポイントを見つけたら400mmに切り替えて観察するという使い方だ。
で、3段階でこのくらいぐっと寄れる。いつものガスタンク……といっても、100mm相当でも望遠すぎてよく分からんですな。
というわけで、池でプカプカしながらくつろいでたキンクロハジロを撮ってみた。
400mm相当って今どきのコンデジ(30倍ズームとか当たり前だし)と思うと大したことはないが、ポケットに入る手ブレ補正付きデジタル単眼鏡としては十分使いやすい性能だ。
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