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見たいものにぐっと寄れて写真や動画も撮れる 手のひらサイズのデジタル単眼鏡「Powershot Zoom」が面白い(2/3 ページ)

» 2020年12月20日 08時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 起動は迅速。電源ボタンを押してのぞけばすぐに見えるのも良い。

接眼部の上にセンサーがありのぞいた時だけEVFが動作する仕組み

 EVFは0.39型で約236万ピクセル。ハイエンドのミラーレス一眼に比べると小さいし粗いけれども、単眼鏡として十分に使えるクオリティーだ。

 その下には視度補正ダイヤルもついており、自分の視力に応じてくっきりするまで調整できるので近視の人や老眼の人でも安心だ。

撮影は親指で

 見えたものを撮影したいときはPHOTOボタンか録画ボタンを押す。

PHOTOボタンは静止画用。握った時親指が当たる位置にある

 EVFは普段はフルスクリーン表示(撮影情報などは一切表示されない)のみ。デジタル単眼鏡だからね。

 で、Photoボタンを半押しにするとAFが動作し、簡便な撮影情報も表示される。

半押しにするとAF枠や撮影情報が表示される。後はシャッターを押し切るだけ

 あとはシャッターを切るだけだ。400mmで撮ったアオサギがこちら。クオリティー的には1200万画素のコンパクトデジカメだ。

望遠で撮ったアオサギ。逆光のせいでちょっとモヤッとしてる(400mm相当 1/500秒 F6.3 ISO320)

 連写機能も持っているが、連写をオンにするにはファインダーをのぞきながら手探りでボタンを操作しなければならず、ちょいと難しい。PHOTOボタンがカーソル上、録画ボタンがカーソル下、決定はZOOMボタンなのだ。

露出補正やドライブモードの設定は接眼部を覗いたまま各ボタンを押して操作する

 PHOTOボタンと録画ボタンに加えて連写ボタンもつけるか、単写と連写の切り替えスイッチが別途あると良かったかと思う。

 で、細かい操作もサッとしたい人はスマートフォンとつなぐと良い。Bluetoothで常時接続していてスマートフォンの位置情報を写真につけることもできるし、カメラに電源が入ってなくてもBluetoothを通じてカメラを起こし、Wi-Fiでつなぐこともできる。

 そうすると、スマートフォンから撮影や設定ができる。

スマートフォンと併用すればリモート撮影もできる。ただしカメラに三脚穴はない
右手にカメラ、左手にスマートフォンを持って撮影してみた
毛づくろい中のアオサギを(400mm相当 1/500秒 F6.3 ISO320)

 撮った写真を再生してチェックしたいときは、メニュー操作によってEVFで見ることもできるが、これもスマートフォンとつなぐ方がいいだろう。

再生は(Wi-Fiでつなぐのでちょっともたつきはあるが)スマートフォンから行った方が便利。必要なものだけ転送すれば良いし

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