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» 2020年12月24日 14時34分 公開

人と同じ速さでリンゴを収穫するロボット 果実1個につき11秒で デンソーなど開発

デンソーなどが、人とほぼ同じ速度でリンゴやナシなどを収穫するロボットのプロトタイプを開発した。

[ITmedia]

 デンソー、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、立命館大学は12月23日、ディープラーニングを活用し、人とほぼ同じ速度でリンゴやナシなどを収穫するロボットのプロトタイプを開発したと発表した。果実1個につき11秒で収穫でき、収穫にかかる労働時間を3割以上減らせるという。

photo 人とほぼ同じ速度でリンゴやナシを収穫

 果実のなる枝をV字状に伸ばした木のリンゴ、ニホンナシ、セイヨウナシを収穫できるロボット。自動走行車両がレーダーで木を検知しながらロボットをけん引し、2本のアームが果実を傷つけない程度の力でつかみ、回転させてもぐ。収穫した果実は車両の荷台に設置した収納コンテナに格納。コンテナが果実で一杯になると、空のものと自動で交換しながら収穫を継続する。

 ディープラーニングによって果実を認識し、自動で収穫する。ニホンナシでは熟した果実のみを判定し、収穫できるという。アーム同士が接触しないように動くアルゴリズムを構築し、人とほぼ同じ速度で収穫できるとしている。

photo ディープラーニングによって果実を認識
photo 2本のロボットアームで果実を収穫

 農研機構が代表を務める、農業の分野でAIの活用を進めるプロジェクトの一環。デンソーがロボットの開発、立命館大が果実の認識や収穫の時期を判定するソフトウェアの開発を行った。

 日本国内の果樹生産者は高齢化が進み、人手不足を解消するために作業の機械化が求められている。しかし果樹の樹形は立体で複雑なため、収穫を始め多くの作業が手作業で行われているという。収穫ロボットの開発によって、こうした課題の解消につなげる。

 今後3社は開発したプロトタイプを基に、果樹生産地での実用化に向けた研究を続けるとしている。

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