KDDIは今回、月間データ容量の上限がない新プラン「使い放題MAX 4G/5G」(月額6580円)を提供すること、サブブランド「UQ Mobile」で値下げした新プランを提供すること、UQ Mobileでも夏から5Gサービスを始めることも発表したが、これらも他社の戦略を意識した施策だ。
KDDIの使い放題MAX 4G/5Gは、ドコモの使い放題プラン「5Gギガホ プレミア」(月額6650円)よりわずかに安価で、ソフトバンクの「メリハリ無制限」(同6580円)と同じ。
UQ Mobileの3段階のプラン(月3GBで月額1480円、月15GBで月額2480円、月25GBで月額3480円)は、ソフトバンクのサブブランド「Y!mobile」の新プラン(月3GBで月額1980円、月10GBで2980円、月20GBで3780円)よりも価格を下げている。5G対応は当初は予定していなかったというが、Y!mobileが2月に5Gに対応することから「他社の動向を見て決めた」(高橋社長)という。
さらに今後は、冒頭での“炎上”の要因となった「データMAX 5G with Amazonプライム」をはじめ、OTT(Over The Top、動画コンテンツをネット経由で提供するサービス)事業者と連携したプランの料金体系を見直す考えもあるという。
思い切った価格戦略の影響によって「業績への(マイナスの)インパクトはある」と高橋社長はみているが、今後は法人向け事業や、金融・コマース事業などの「ライフデザイン領域」の業績を伸ばしてカバーする方針だ。
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