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ファン内蔵テック系マスクの真価は? Philips「ブリーズマスク」を2週間使ってみた(1/2 ページ)

» 2021年02月12日 09時20分 公開
[西田宗千佳ITmedia]

 気になっていた商品を思わず買ってしまったので、今回はそれをご紹介したいと思う。Philipsの「ブリーズマスク」だ。

この記事について

この記事は、毎週月曜日に配信されているメールマガジン『小寺・西田の「マンデーランチビュッフェ」』から、一部を転載したものです。今回の記事は2021年2月8日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額660円・税込)の申し込みはこちらから

 ノーマリーマスクなご時世、皆さんも多数のマスクをお持ちのはず。最近はマスクにも「テクノロジー導入」の流れが生まれている。オランダPhilipsの「ブリーズマスク」もそんな製品の一つだ。簡単にいえば、ファンを内蔵していて呼吸の苦しさをカバーできるものである。2021年のCESでも、RAZERが1676万色に光るゲーミングマスクを発表していたが、これも同じようなものである。フィリップスのものには、さすがに照明は組み込まれていないが。

photo Philipsの「ブリーズマスク」。購入したのはグレーのもの。

 発売されたのは2020年11月なのだが、製品そのものに加え、一緒に使うフィルターの品切れが続いていたこともあり、入手できていなかった。1月も半ばを過ぎたあたりで入手可能になってきたので、筆者も購入してみた次第だ。

 2週間弱使ってみたので、その感想も含め語ってみたいと思う。

ブリーズマスクとはなにか

 すでに述べたように、ブリーズマスクは「ファンで空気の入れ替えを助けるマスク」である。普通のマスクと違い、プラスチックのちょっとサイバーな出っ張りがあるのが特徴。表面についている丸いものは、ボタンでありファンの動作状況を示すLEDでもある。といっても、自分がつけている時には光ってもわからないので、光り方はごく控えめ。動作状況はほぼファンの音で認識する、といっていい。

photo つけてみた。「なんかごつい、変なものがついているマスク」という感じ。そこまで目立たないと思うのだが、移動中にチラ見されたことは何度かある

 本体は二重構造になっている。メッシュ構造で比較的硬い外側のマスクと、不織布をベースにしたN95対応のマスクに、ファンと直結する特殊フィルターが付いたものを重ねて使う。

photo 外側のマスク。ちょっと硬めになっていて、マスク形状を維持するために使う感じだ
photo 内側のマスクフィルター。不織布素材で、N95対応の特別製。日常的にはこちらを交換して使うことになる

 両方重ねて、ファンを使わない状態でももちろん十分に呼吸はできる。普通のマスクと比べても、別に息苦しさはない。ファンモジュールがあって二枚構造なので、マスクそのものはかなり重い(約60g)のだが、形状がしっかりしていて「顔全体で重さを支える」感じになり、そこまで負担は感じない。ただし、折り畳んでポケットなどにしまうにはかさばるし、マスクを外してあごまでずらす、という使い方はちょっとしにくい。

photo 実際の利用時には、内側はこんな感じ
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