米Facebook傘下のInstagramは2月11日(現地時間)、DM(ダイレクトメッセージ)でのヘイトスピーチ対策を強化したと発表した。DMでの嫌がらせ行為は公開されるコメント欄での行為より検出が難しいが、AIシステムの強化などにより検出が増えているとしている。
利用規約に反するDMを送ったことが検出されたアカウントはこれまで、一定期間DMを利用できなくなっていたが、今後は利用規約違反のDMを繰り返し送るアカウントは無効になる。また、無効にされたアカウントが嫌がらせのために新たなアカウントを作成しようとしてもそのアカウントも無効にする。
さらに、現在ビジネスアカウントとクリエイターアカウントにある、フォローしていない人からのDMをオフにするオプションを、近いうちにすべてのユーザーが利用できるようにする計画だ。
Instagramでは1月、英国の熱狂的なサッカーファンが、失点につながるプレイをした黒人スター選手のInstagramに人種差別的なコメントをつけたことが問題になった。
英国王室のウィリアム王子とキャサリン妃も公式Twitterアカウントで「人種差別的虐待は、ピッチでも、スタンドでも、SNSでも卑劣な行為であり、今すぐ阻止しなければならない」とツイートした。
Facebookは同日、ヘイトスピーチ検出のためのAIの性能が向上し、2020年第4四半期にFacebookから削除された悪意ある表現の97%は人間がフラグを建てる前に自動システムが検出したと発表した。前四半期より3ポイント増加した。
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