米Facebook傘下のInstagramは7月8日(現地時間)、2つのいじめ対策を発表した。1つは攻撃者がネガティブなコメントをつけようとするとAIが再考を促す機能、もう1つは被害者が相手に分からないようにコメントを非表示にする機能「Restrict」(日本では「制限」)だ。
ユーザーが誰かの投稿に対するコメントを入力中、InstagramのAIがそのコメントがいじめである可能性があると判断すると、「本当にこのコメントを投稿したいですか?」と尋ねてくる。「詳しく知る」をタップすると、「過去に(いじめとして)報告されたものと似たコメントを投稿しようとしている人に、再考をお願いしています。もし私たちが間違っていたら教えてください」と表示される。
この機能のテスト段階では、警告を見てコメントを修正して投稿するユーザーが確認できたとしている。この機能は数日前からローリングアウト中だ。
日本語に対応するかどうかはまだ不明だが、Instagramの親会社であるFacebookは共有多言語埋め込みスペースを開発しているので、英語以外にも対応するのではないだろうか。
「制限」機能は、自分の投稿に付いたいじめコメントを自分とコメントを付けた当人以外には見えないようにする。これまでもコメントを非表示にしたり削除することはできたが、そうすると相手に分かってしまい、リアルな関係もある場合はいじめがエスカレートする恐れがあるため、この機能を追加したとしている。
相手を制限すると、その相手からのコメントがすべて自分と相手以外には見えなくなるだけでなく、自分がオンラインになったり相手からのDMを既読にしたりしても相手に通知がいかないようになる。相手のコメントで問題のないものだけを選んで表示することもできる。
この機能は近日中にテストを開始する計画だ。
Instagramはこれまでもさまざまないじめ対策を追加している。昨年5月には、フォローしている相手の投稿をフィードで非表示に(ミュート)する機能を追加した。こちらもミュートしたことは相手に分からない。
【訂正:2019年7月9日午前10時15分 記事公開後、Facebook日本法人からも発表があったので、画像を日本語版に変え、日本での機能名を追加しました。】
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