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Microsoft、エッジ計算基盤「Azure Percept」プレビュー版を発表 開発者向けデバイスもMicrosoft Ignite 2021

» 2021年03月03日 18時19分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは3月2日(現地時間)、エッジコンピューティングデバイスと同社のクラウド計算環境「Azure」をつなぐプラットフォーム「Azure Percept」のパブリックプレビューを公開した。AzureのAI処理サービスをエッジデバイスでも簡単に使えるようにする。

Azure Percept対応のエッジデバイス「Azure Percept Vision」(中央)、「Azure Percept Audio」(右)、「Trusted Platform Module」(左)

 Azureはクラウド側の大規模な計算リソースでAIの学習や推論を行える機能を持つが、利用するにはインターネット環境が必要になる。エッジデバイスは学習済みのAIモデルを搭載することで、インターネットに常時つながっていなくても推論できるのが特徴。

 Azure Perceptでは、対応するエッジデバイスへのAIプログラムのインストールやデバイス管理などを統合して行えるツール「Azure Percept Studio」を用意。作成済みですぐに使えるAIモデルの他に、「Azure Machine Learning」など他のAzureサービスで作成したAIモデルをAzure Perceptで利用することもできるという。

 対応デバイスについてはまずは開発者向けキットとして、カメラを搭載した「Azure Percept Vision」と4基のマイクを搭載した「Azure Percept Audio」を販売する。

対応するエッジデバイスへのAIプログラムのインストールやデバイス管理などを統合して行えるツール「Azure Percept Studio」

 同社は、工場や工事現場のようなインターネットが不安定な場所での利用や、リアルタイム性が高い計算が必要になるシーンにAzure Perceptが向いているとしている。

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