ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >
ITmedia AI+ AI活用のいまが分かる

ケンドーコバヤシの声をAIで再現、法令集をオーディオブックに ドワンゴが配信

» 2021年03月17日 20時49分 公開
[雪城あさぎITmedia]

 ドワンゴは3月17日、音声合成AIを活用してタレント・ケンドーコバヤシさんの声を再現し、法令集を読み上げさせたオーディオブックの配信を始めた。美声で知られる著名人の声を合成音声化するプロジェクト「e声シリーズ」の第1弾として、オーディオブックサービス「ListenGo by dwango.jp」(リスンゴ)で提供する。

 オーディオブックの制作には東芝デジタルソリューションズが提供する、AI技術を使った音声合成ソフト「RECAIUS 音声合成ミドルウェア ToSpeak」を活用。ケンドーコバヤシさん本人が文章を朗読した数時間分の音声を学習させ、本物に近づけたという。

 まずは法令集のうち、特許法や意匠法を読み上げさせた音声など4種類を配信。31日からは著作権法を読み上げさせた音声など7種類を配信する。

 リスンゴはドワンゴが1月に提供を始めたサービス。声優やナレーターが本を読み上げた音声を月額300〜3万円(税別)で提供している。1月時点では約2000件のコンテンツを配信しており、年内に1万件まで増やす予定。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.