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» 2021年03月25日 10時45分 公開

NFTアートが約1300万円で落札 世界的VRアーティストのせきぐちあいみさんに、“VR一点もの”オークションに挑戦した経緯を聞いた

世界的なVRアーティストのせきぐちあいみさんがNFTオークションを成功させた。その経緯を聞いた。

[松尾公也,ITmedia]

 世界的VRアーティストであるせきぐちあいみさんのVRアート作品「Alternate dimension 幻想絢爛」が3月25日、NFT(代替不可能なトークン)オークションサービスのOpenSeaで約1300万円の値を付け、落札された。

photo せきぐちさんのNFTオークションページ
photo せきぐちあいみ公式サイト

 NFT(Non-Fungible Token)は、ブロックチェーン技術を使ったデジタルトークンで、デジタルな作品や商品の所有権を売買するのに使われる。3月22日には米Twitter創業者であるジャック・ドーシー氏の初ツイートが約3億1640万円で落札されたことが大きな話題となった。

 せきぐちさんは、「正直まだ実感がないのですがとてもうれしく、驚いております」「VRアートの新たな可能性が始まる記念すべき日となりました」と自身のTwitterアカウントでコメントしている。

 せきぐちさんは、Googleが開発しオープンソース化したVR用ペイントソフト「Tilt Brush」を使ったアーティストの第一人者として知られる。VR空間の中に精緻で大胆な3Dアートを描き、観客がVRデバイスを使って中に入り込んで作品を体感できる独自の作風で、ライブペインティングもこなし、世界的に活躍する。幻想絢爛は、せきぐちさんの最初のNFT作品で、限定数1の一点もの。この作品は香港版Vogue誌3月号に、せきぐちさんへのインタビューとともに掲載されている。

 せきぐちさんに、NFTオークションを始めた経緯を聞いた。

──NFTアートを考えたきっかけはどんなものだったんですか?

せきぐちさん 数年前からブロックチェーン×デジタルアートに新たな可能性があるというのは把握していていたのですが、よく分からないし市場が整っているものじゃないし……難しそうだなと手を出さずにいました。

 海外からの流れなのか、ここ数日で「NFTアートやりませんか?」という連絡が沢山来ていて、どこと一緒にやったら良いのかな……と調べていたら個人でも挑戦出来ることが分かりました。

 半信半疑で、出してみて売れなかったらどうしよう……とも思いつつ、一昨日登録しました。

 新しい道が開拓出来たら、私はもちろんVRアートやデジタルアート業界全体としても新しい可能性が開拓できるかも……とすぐ挑戦しました。

 オークション期間は1日だったのですがまさかこんな額で落札頂けるとは、驚いております……。

──NFTマーケットプレイスとしてOpenSeaを選んだのは?

せきぐちさん プラットフォームに関しては、どこが良いというのはまだよく分からなかったので、世界で一番大きいというOpenseaでやってみることにしました!

──せきぐちさんの作品は、VR空間に入っていけるのが特徴だと思うのですが、作品データの受け渡しはどういう形で行うのですか?

 今回は動画データで、NFTアートの所有権は落札した時点で落札者さんに移ってます。VR空間に入れるキーなどをNFTアートとして発行することもできるようですが今回は見やすい形をとりました。

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