低価格で小さくてシンプルで精悍とはいえ、中身は基本的にハイエンド機のX-T4を継承しているのでレスポンスもいいし画質も高い。センサーはAPS-CサイズのX-Trans CMOSセンサーで2610万画素。画像処理エンジンも最新のX-Processer 4を搭載。
ただ、X-T4やX-S10で採用されたボディ内手ブレ補正は搭載されなかった。ちょっと残念な点だ。
レンズキットのレンズは15-45mm。軽くてコンパクトで廉価な沈胴式電動ズームレンズだ。電動なので瞬時に目的の焦点距離に合わせるのはちょっと苦手。
写りは素直で、最高というわけじゃないけど悪くない。いつものガスタンクで。
続いて望遠端で梅。タッチパネルに対応しており、AF時の枠の大きさはダイヤルでさっと変更できるし、スティックでAFポイントを動かせる。どちらでも良い。
基本的にはスティックかタッチパネルでAFを指定するのがいいだろう。
当然瞳AFは装備。マスクをしていると瞳を認識しづらくなるようだが、まあしょうがないかもしれない。
ただWebサイトなどでX-E4のメインレンズとして使われているレンズはキットレンズじゃなくて、新しく出た27mm(41mm相当)F2.8のパンケーキレンズだ。スナップ用の薄いレンズで、X-E4の精悍なボディにはこちらの方が似合う。
絞りリングで絞りを操作するXFレンズ伝統のスタイルだ。
AF時のモーター音がちょっと気になるが薄くて携帯性が高く、スナップ用にちょうどいい。
ただ、レンズが薄いこともあってか最短撮影距離は34cm(撮影倍率は0.1倍)とあまり寄れないのでテーブルフォトをよく撮る人は注意。
シャッタースピードは最高で1/4000秒までだが、電子シャッターを使えば1/32000秒まで上げられる。設定で自動切替にしておけば気にせずに使える。1/4000秒だと晴天下の絞り開放時にすぐ足りなくなるからね。
ISO感度はISO12800まででさらにISO51200まで拡張感度として上げられる。
感度を上げながら撮影してみると、ISO12800からノイズが目立ち始める感じだ。
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