ITmedia NEWS >
ニュース
» 2021年03月29日 16時03分 公開

高機能エルゴノミクスキーボード「Kinesis Advantage2」の進化がすごかった(1/3 ページ)

約4万5000円を投じて高級キーボードを使う意味は?

[小寺信良,ITmedia]

 10年間使い続けた高機能エルゴノミクスキーボード「Kinesis Advantage」を最新版に買い替えた小寺信良さんによる比較レビュー。


 10年間愛用したエルゴノミクスキーボード、「Kinesis Advantage」が壊れた。過去のメールを調べてみると、これを買ったのは2012年5月8日。Amazonから2万7980円(税込)で購入したものだった。

 筆者はShift+矢印キーの押しっぱなしリピート入力で文章ブロックを範囲選択することが多いのだが、リピートしている最中に数字の「6」が入力されてしまい、選択した文章が「6」だけになってしまうという致命的な故障である。

 それも毎回確実に起こるわけではなく、5回に1回ぐらいなので始末が悪い。Kinesis Advantageは通常のキーボードと違い、キーボード本体だけでキーのリマップやマクロが組めるマイコンが搭載されている。このマイコンがエラーを起こしているのかもしれないとハードウェアリセットも試みたが改善しなかった。

 この際、普通のキーボードに戻すかと、しばらく使ってはみたものの、やはりどうも楽しくない。現在のモデルを日本の公式代理店サイトで見ると4万4748円(税込)と、前作からだいぶ値上がりしているのだが、確定申告の還付金も出たことだし、新しいものに買い換えることにした。

 新しく購入したのは、基本的には同じものではあるのだが、世代が変わって「Advantage2」になっていた。初代はマイコンがPS/2仕様で、それを内部でUSBに変換していたため、一部のPCで接続に問題があったという。一方「Advantage2」ではマイコンもUSB専用となり、内部メモリも増強されている。

この記事について

この記事は、毎週月曜日に配信されているメールマガジン『小寺・西田の「マンデーランチビュッフェ」』から、一部を転載したものです。今回の記事は2021年3月15日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額660円・税込)の申し込みはこちらから。さらにコンテンツを追加したnote版『小寺・西田のコラムビュッフェ』(月額980円・税込)も3月からスタート。

微妙に変わったハードウェアの仕様

 新旧のKinesisを比較してみる機会はあまりないと思うので、デフォルト状態のキーボードをご覧いただこう(旧Kinesisはキートップを入れ替えている)。

photo 10年使った旧Advantage(初代)
photo 新規に購入したAdvantage2

 一見して分かるのは、一部のカラーキーの色が青色から水色に変更されているところである。ただこれは実用上大きな違いではない。

 キースイッチは、初代も「2」も基本は茶軸なのだが、今回は静音スイッチの赤軸モデルを購入している。確かにキーの音は「カサカサ」と静かになっているが、このキーボードはボディー内の空洞がかなり大きいので、「カイーン」といった反響音が出る。内部に吸音材とかを仕込めば、もう少し静かになりそうだ。

photo 今回は静音タイプの赤軸モデルを購入

 最上段のファンクションキーも、初代はゴムスイッチだったのが、「2」ではキートップと同じ樹脂製になっている。もっとも最上段のキーはそれほど使用頻度は高くないので、使い勝手はそれほど変わらない。

photo 最上段の小型キーの材質が変更されている

 底面の構造はそれほど変わらないが、初代はケーブルの根元にノイズフィルターがついていた。実はキーボードの場所を変えるたびにこのフィルターがボディーの下に入ってガタガタするので、毎回ケーブルをさばいてからキーボードを置く必要があったのが、ちょっとストレスだったのだ。「2」はこのノイズフィルターがなくなり、ケーブルもスッキリした。この辺りはUSB専用マイコンに変わった恩恵でもあるだろう。

 一緒に生えている短いLANケーブルみたいなのは、専用フットスイッチを接続するためのケーブルだ。

photo 初代にはUSBハブが付いていた
photo 新モデルにハブはなし

 初代が良かったのは、背面にUSBハブがついていたところだ。大電力を要するデバイスは動かないが、ちょっとしたアクセサリーならここにつなげられて便利だった。しかし「2」ではこの機構がなくなっている。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.