ソニーは4月12日、PlayStation 5の4K/120fps出力に対応した薄型テレビ13モデルを発表した。入力遅延は8.5ms(ミリ秒)で「次世代ゲーム機でのゲームプレイに適している」としている。
ソニーが12日に発表したテレビ新製品のうち、有機ELテレビの「A90J」「A80J」、直下型LEDバックライトを搭載した液晶テレビ「X95J」「X90J」の4シリーズがHDMI 2.1準拠の入力端子を備えた。50V型から85V型までの13モデルを揃えている。
発売は5月から7月にかけて順次。市場想定価格は50V型液晶テレビ(XRJ-50X90J)の20万9000円前後から。
HDMI2.1に規定された機能のうち、オーディオ信号をAVアンプなどへ伝送するeARC(Enhanced Audio Return Channel)、入力映像によって画面のリフレッシュレートを自動変更するVRR(Variable Refresh Rate)、ゲームプレイ時に音声を低遅延モードに自動変更するALLM(Auto Low Latency Mode)に対応する。VRRは発売後のソフトウェアアップデートで実装する。
4K/120fpsに対応するのは「HDMI 3」「HDMI 4」の2系統で、eARCが使えるのはHDMI 3のみ。VRR、ALLMはどちらの入力端子も対応している。
ソニーはPlayStation 5を2020年11月に発売したが、4K/120fps入力に対応したテレビは昨年末に発売した8Kテレビ「KJ-85Z9H」のみ。KJ-85Z9Hは当初200万円と高価だったこともあり、コアなゲームファンの間ではテレビではなく海外メーカー製ゲーミングモニターが人気を集めている。
発売時期についてソニーは「製品はそれぞれの予定に基づいて発表している。(テレビが)特に遅くなったわけではない」としている。
HDMIのバージョン2.1は、2017年11月に業界団体の米HDMI Forumが発表した新規格。伝送速度を最大48Gbpsまで上げ、4K/120fpsや8K/60fpsといったデータ量の多い映像と音声をケーブル1本で伝送できる。
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