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GWは旅行禁止? ジムも休館? よろしい、ならばZwiftだCloseBox(2/4 ページ)

» 2021年04月28日 15時40分 公開
[松尾公也ITmedia]

 数年前から気になっていているトレーニングサービスで、「Zwift」というものがある。全世界中のユーザーが、常時数千人から1万人以上同時にアクセスし、さまざまなコースを走り、競い合っている。

 ぼくはロードバイクで走るとき、「Strava」というトレーニングサービスとサイコン(サイクルコンピュータ)のGPS、スピード、ケイデンス(ペダルの回転速度)のデータを連動させて記録している。そのStravaでフォローしているロードバイカーが、ニューヨークやらパリやらを走っているという投稿が通知されてくるのを見て不思議に思っていた。Watopiaという知らない土地を走っている記録もある。

 その画像に「バーチャル」とあり、その投稿はZwiftというサービスと連動しているものだということが分かった。WatopiaはZwiftオリジナルの、リアルには存在しないコース。漕いで発生させるパワーがワット(Watt)だからWatopiaというわけだ。

 この人は室内でローラー台とロードバイクを接続し、PCに接続してバーチャルサイクリングをしているのだ。自分もやってみようと、10数年前にもらって一度も使っていなかったMinouraのタイヤ式ローラー台を自分のロードにつなごうとやってみたのだが、このローラー台には必要なセンサーが付いておらず、なかなかうまくいかないまま数年間放置していた。

 ところが、今度いただいたローラー台「Elite Volano」はちゃんとZwiftに対応したモデルで、後輪を外して、チェーンをElite Volanoのスプロケットに巻き替えて回す、ダイレクトドライブ方式。実売で5万円くらい。この方式は静粛性も高いらしい。譲ってくださった方は、もっと高性能で、リアルな走行感が得られるさらに高価なローラー台を使っているのだという。

 しかも、自分が使っている「Cinelli Proxima」という、2007年に友人から中古で譲ってもらったロードバイクのコンポーネントであるShimano 105(だいぶ旧式)に最初から合わせていただいていた。自分で買おうと思っていたとき、その設定が大変そうで怖気付いていたのだが、そこをスキップできたおかげで設定は楽だった。

 ケイデンスセンサーは、もともとCinelli Proximaに付けていた「Wahoo Blue SC」というBluetoothセンサーがそのまま使えた。さらに心拍計も連動する。これはApple Watchが使えることが分かった。スピードとパワーはElite Volanoが送出する。

photo Apple Watchを含む3つのセンサーをZwiftに接続する

 これらをWindows PC、Mac、iPhone、iPad、AndroidのZwiftアプリにワイヤレス接続すると、自分のアバターが走り出すのだ。自分の場合には、MacBook Airに22インチの外部ディスプレイをつなげ、目の前に置いている。ハンドルの上には、サブモニターとしてiPhoneも置いている。「Zwift Companion」というiOSアプリで、別視点から地図を確認したり、さまざまな操作を行ったりできる。

photo Zwiftの表示はMacBook Airから外部ディスプレイに

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