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GWは旅行禁止? ジムも休館? よろしい、ならばZwiftだCloseBox(3/4 ページ)

» 2021年04月28日 15時40分 公開
[松尾公也ITmedia]

 セッティングさえできればしめたもの。サドルにまたがり、MacをオンにしてZwiftアプリを起動すれば、一緒に走る誰かが常にいる。ちょっと前を走っている人がいれば、システムが「距離を縮めろ」と言ってくるのでペダルの回転を上げる。5分もすれば体が暖まり、10分を過ぎるとじわりと汗が出始める。ところどころカーブや坂道があるが、このローラー台はそこまでリアルに再現することはできない。さらに本物っぽくトレーニングしたいという欲求が出てきたら、坂道や路面の変化に追従する自動負荷対応スマートトレーナーという次の沼にようこそ、となるのだろう。

photo こんなふうに分析されてしまう

 そんな感じで、ここ1週間くらい、毎日いろんなところを走っている。パリ、ロンドン、ニューヨーク、ヨークシャー、インスブルック(どこすかそこ)……。ロードの走行音と、山道であれば鳥のさえずりすら聞こえてくる。聞いたことのない鳴き声が異国を走っている気にさせる。

photo インスブルックというのは、オーストリアの古都らしい

 普段は10分くらいのライドを何回かに分けてやっている。仕事を始める前、仕事が煮詰まったとき、夜寝る前に、など、隙間時間がそのまま運動になるし、目の前にはMacBookもあるので、原稿を書いたり編集したりしながら異国を走るのも、理論上は可能だ(やっているとは言ってない)。

 サブモニターでZwiftを確認しながら、大型ディスプレイでドラマやアニメを見ながら走るというのもいいかもしれない。短時間でもスパッと切り上げられるのも仮想ライドのいいところだ。実際に外で走ると、帰宅するときのことまで考えなければならない。100km走ろうとするなら、50kmくらいで折り返す必要がある。だが、仮想ライドの場合にはその心配は不要だ。

 自転車走行時は、車を運転しているときと違い、イヤフォンなどで音楽を聴きながら走ることはできないし、そもそも危険だ。だが、Zwiftなどの仮想サイクリング中は安全にできる。好きな音楽でもポッドキャストでも流しながら、あるいは仲間と音声チャットしながら走るというのもいい。そういえば、Zwiftをやる話になったのは、自分が参加しているポッドキャスト番組に、ロードバイク乗りのYouTuber、あむちゃんが出演して話をしてくれたからだ。

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