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突然のコロナ感染、その時あってよかったもの 非常持ち出し袋がホテル療養セットにデジタル防災を始めよう(6/6 ページ)

» 2021年05月15日 08時09分 公開
[戸津弘貴ITmedia]
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 療養者には若い人が多く、大学名の入ったジャージーなど着ていた人もちらほらみられ、学生も多いなという印象。そのほとんどが軽症か無症状のように見受けられた。一方、隣の部屋からは咳き込む音が時々漏れ聞こえてくるなど、入院するまでではないとはいえ、それなりの症状がある人も少ないながらいた。

 筆者は、頭痛と倦怠感くらいで、療養期間が過ぎるにつれてほぼ症状もなくなっていったので、運良く比較的軽症の部類だったと思う。調査の結果では感染経路不明で、基本的にはマスク着用、手洗いうがい、手指消毒も他の人よりも徹底していたはずだが結果感染してしまっていたのだ。筆者がiPhoneに入れている政府の感染通知アプリ「COCOA」では、一度だけ接触通知が報告されたことがあるが、そのときには感染していなかった。今回、自分が感染したという記入はCOCOAアプリで自分で行った。

 イベントの中止、飲食店の営業自粛などがニュースで報道されているが、そこまでする必要があるのかという感想を持つ人もいるかと思う。だが、新型コロナウイルスに限らず多くの感染症は、暴露量(感染源の濃度×時間)に比例して発症率が上がる。

 今回、筆者はマスクをするなど感染対策をしていても感染したため、無症状のまま外出した人が感染拡大させているのではないか(行動エリアに感染源が増えている)という疑念が強くなった。

 変異ウイルスは感染力が強いといわれ、若い人でも重症化しやすいと報道されている。読者の皆さんも対策を徹底してたつもりでも感染する可能性があること、若い人でも重症化しやすいということを意識して日常を過ごしてほしい。

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