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» 2021年05月16日 07時00分 公開

これぞ一眼レフ ペンタックス「K-3 III」で味わうファインダーをのぞく楽しさ荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/5 ページ)

2021年春、久々に一眼レフらしい一眼レフが登場した。リコーイメージングのPENTAX「K-3 Mark III」だ。

[荻窪圭,ITmedia]

 2021年春、久々にめちゃ一眼レフらしい一眼レフが登場したって感じなのがリコーイメージングのPENTAX「K-3 Mark III」。

PENTAX K-3 IIIに「HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR」を装着。ボディはコンパクトで構えやすい

 業界全体がミラーレス一眼へシフトする中、一眼レフオンリーなのがPENTAX……といっても、PENTAXはミラーレス一眼を手がけてないというとウソになるので注意なのだが(マークニューソンデザインのユニークな『K-01』やコンパクトデジカメ用の小さなセンサーを搭載した『PENTAX Q』があった)、ミラーレス一眼へシフトしない唯一のカメラブランドといって過言じゃない。

 そんなPENTAXが新たに開発したデジタル一眼レフはどんなカメラなのか。

 簡単にいえば、デジタルならではの機能を遠慮なく詰めこみつつ、一眼レフらしさをより進化させたカメラだったのだった。

デジタル一眼レフを追求したK-3 III

 K-3 IIIはAPS-Cサイズセンサーを搭載したハイエンドのデジタル一眼レフカメラ。いや、ハイエンド機というよりは、印象としては個性的な「基幹一眼レフ」。

 そもそもKシリーズ自体が個性的なのでその辺の話も踏まえつつ見ていきたい。

 まずボディは防塵防滴耐寒の頑丈さ。

 イメージセンサーの画素数は2573万画素。PENTAXなので伝統のセンサーシフト式のボディ内手ブレ補正を持つ。

 質実剛健的頑丈さとボディ内手ブレ補正はKシリーズの特徴だ。

正面から。幅はけっこうせまく凝縮感がある。センサーはAPS-Cサイズなのでマウントに比べてちょっと小さい

 ファインダーを覗くと「手ブレ補正効いてないやん」と思うけど、光学ファインダー像はセンサーを経由してないので効いてないのは当たり前である。

 その光学ファインダーは一眼レフの一眼レフたる所以であるからして、すごく力が入っている。「光学」ファインダーなのでセンサーサイズが小さいとファインダー像も小さくなるのだけど、K-3 IIIは約1.05倍と大きくて見やすい。たぶん、APS-Cサイズセンサーの一眼レフでは一番大きくて優秀なファインダーだ。

 ファインダー内の情報も複数のパターンから選べる。

大きく見やすいファインダー。下に撮影情報が表示される

 シャッターもユニットも新しくなり、音もタイトでミラーショックもほとんど感じない。最新の一眼レフって感じだ。

 AF測距点は全部で101点(選択可能なのは41点)と一眼レフとしては非常に多く、新しく背面に追加された測距点レバーを使えば瞬時にAFポイントを指定できる。

K-3 IIIで新しく搭載された測距点レバー。場所も操作感もよい

 さてPENTAXの一眼レフの特長はその多彩な操作性とデジタルならではの高機能がいい感じに融合している点にあると思う。

 例えばPENTAXの伝統となった撮影モードの多彩さ。

 撮影モードダイヤルにはP/Tv/Av/Mに加えて、Sv(ISO感度優先オート)、TAv(シャッタースピードと絞り優先オート)があり、絞りとシャッタースピードとISO感度の3つを等価に扱っているのが面白いところ。

撮影モードが多彩な上にユーザー設定もU5まで

 でもって、3つある電子ダイヤルをくりくりいじりすぎると適正な設定から意図せず外れたりするので、必要に応じてそれをリセットするグリーンボタン。

 一度分かってしまうと実によくできてるのだ。

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