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これぞ一眼レフ ペンタックス「K-3 III」で味わうファインダーをのぞく楽しさ荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)

» 2021年05月16日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
背面から。ボタンやダイヤル、レバーが多彩な中、グリーンボタンが目立っている。これの使いこなしは大事

 多彩な撮影モードに3つの電子ダイヤルとなるとモートに応じてダイヤルの機能が変わってくる。これが面白いほどややこしい。

撮影モードごとの電子ダイヤルとグリーンボタンの動作。もちろんカスタマイズできる(一部カスタマイズ済み)

 まあその辺は使いやすいようにカスタマイズする。

 特に上面にあるスマートファンクションダイヤル(上記設定画面で「E」と書いてあるもの)はS-Fnボタンを押すたびに機能を切り替えられるようになっており、電子ダイヤルと組み合わせて多彩な操作ができる。

上面から。前モデルに比べ表示パネルが少し小さくなり、ファインダーとEVFの切り替えダイヤルが付いた。上から見るだけで電子ダイヤルが3つあるのが分かる

 個人的に感心したのはISO感度周り。スマートファンクションダイヤルを回してISO感度を変えられるのだが、ISOボタンを押すと自動的にAUTOになる。ISOオートとマニュアル設定を自在に切り替えられるのはすこぶる便利。

 慣れちゃうと右手でグリップしたまま、さらに慣れたらファインダーを覗いたまま、撮影のシチュエーションや撮りたいイメージに合わせてさっとセッティングを変えられるのがK-3 IIIなのだ。

 左側面を見ると、マウント部の脇に縦にボタンがいくつもならんでいる。SR(手ブレ補正)、RAW、AFモード、フォーカスレバーといった具合。

 これもまた左手でちゃんとレンズを支えると、その親指ですぐ押せるに位置にあって使いやすい。

 特にRAWボタンは、普段JPEGで撮っていても必要な時だけRAW+JPEGに切り替えられるという便利さがある。

 PENTAXならではの工夫だ。

 これらのボタンは自在にカスタマイズできる。

左側面にはレバー1つとダイヤル3つがあり、ボタンとダイヤルで瞬時に設定を変えられる

 まあなんというか、カメラを手に馴染ませて自在にコントロールし、撮りたいイメージに合ったセッティングに瞬時に切り替えられるわけで、電子ダイヤル3つにスティックに十字キーまであって慣れないと大変ではあるのだが、それがKシリーズらしさなのだ。

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