AIベンチャーのSMITH&MOTORS(東京都文京区)は5月23日、映像に映った人間の顔や車のナンバープレートなどに、AIを活用してリアルタイムでモザイクをかけるサービスを4月29日から提供していると発表した。自動車メーカーやメディアがドライブレコーダー・監視カメラの映像を公開するとき、これまでより効率的にプライバシー侵害につながる情報を取り除ける他、ライブ配信にも活用できるという。
AIで人間の顔やナンバープレートを自動認識してモザイクをかける仕組み。リアルタイムでの処理が可能なフレームレートは、顔の場合は約30fpsまで、ナンバープレートは約20fpsまで。ドライブレコーダーで撮影した日中の映像の場合、映像に映った人間の顔やナンバープレートの91〜96%にモザイクがかけられるという。
同社はこれまで、人間の顔やナンバープレートにリアルタイムではない形でモザイクをかけるサービスを提供していた。リアルタイムでの処理も可能だったが、当時の技術では映像のフレームレートを下げる必要があり、実用は難しいとして提供には至っていなかったという。
しかし、導入企業から「リアルタイムでのモザイク処理を実装してほしい」という要望が寄せられたことから開発を決定。AIのアルゴリズムをアップデートすることで、20〜30fps程度の映像であればモザイク処理ができるようにしたという。
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