英国の非営利団体Raspberry Pi財団は5月24日、小型のシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」(ラズベリーパイ、ラズパイ)の機能拡張ボード「Raspberry Pi PoE+ HAT」を発表した。接続した1本のLANケーブルで通信と給電をまかなえるPoE(Power over Ethernet)技術に対応。PoEの拡張技術であるPoE+に対応したことで、従来の約2倍である30Wの給電が可能になった。これにより、ラズパイの現行モデルである「Raspberry Pi 4」でも安定した利用ができるという。電子工作用部品の製造販売を手掛けるスイッチサイエンス(東京都新宿区)が3180円で近日中に販売するという。
PoEは電源の確保が難しい場所にある機器への給電が可能なため、監視カメラやIP電話機などで活用されている。利用時にはカテゴリー5e以上のイーサネットケーブルが必要となる。
Raspberry Pi本体を冷却するファンが搭載されている他、基板のサイズやピン配置、ファン部分を含めたサイズは従来製品と同じで、互換性を確保している。入力は37〜57Vで出力は5V、動作温度は0〜50℃となっている。
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