米Amazon.comは5月27日(現地時間)、ジェフ・ベゾスCEOが掲げる「地球で最も安全な職場になる」目標を達成するためのプログラム「WorkingWell」を発表した。従業員の安全と健康をサポートするための包括的なプログラムで、2021年だけで3億ドル(約330億円)以上を投資する計画だ。
このプログラムを構成するコンポーネントの1つとして、フルフィルメントセンターの従業員がシフトの合間に利用できる「AmaZen」(zenは禅?)ボックスも発表した。1人が座れる広さの閉鎖ブースで、メンタルヘルスやマインドフルネス関連の動画、瞑想ガイドなどを視聴するためのPCが設置され、壁には植物やメッセージカードが飾られている。
AmaZenを考案したWorkingWell担当プログラムマネジャー、レイラ・ブラウン氏はAmazonが投稿したツイートの動画で「従業員にメンタルを健康に保つために利用できる静かな場所を提供したかった」と語った(このツイートは記事執筆中に表示できなくなってしまった)。
Amazonの労働環境については、目標が厳しく、達成するためにはトイレに行く時間もなく(だからペットボトルに排泄する従業員もいるという)、達成できないと解雇されるなどと報じられた。
ベゾス氏は「複数のニュース記事で、われわれが従業員を気にかけておらず、ロボットとして扱っているとされているが、それは正しくない」と主張し、「地球で最高の雇用主になり、地球で最も安全な職場になることを目指す」と宣言した。
WorkingWellプログラムではAmaZenブースの他、専門家によるエクササイズの定期的な実施、従業員が自発的にストレッチなどを行うための専用スペースの設置、医療相談や怪我の応急処置を行うためのウェルネスセンターの設置などを行う計画だ。
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