恩賜上野動物園(以下、上野動物園)を運営する東京動物園協会は6月4日、KDDIとともに、5GとAIカメラを使って園内の混雑度を可視化する「上野動物園混雑マップ」を公式サイト「東京ズーネット」で公開した。
混雑情報は、オプティム(東京都港区)が提供する「OPTiM AI Camera」で分析。人物画像は即座にマスキング加工するため、個人情報は一切取得しないという。通信にはKDDIの5Gを活用するとしている。
園内で特に混雑が多い、東園の総合案内所と西園の「パンダのもり(入り口と出口)」「カメレオン売店」「アフリカの動物」の5カ所で集計される。混雑マップ上では、これらのエリアの混雑情報を1分間隔で確認できる。
園内をより快適な観覧環境へ改善するため、取得した混雑度のデータは混雑マップ以外にも活用していく予定。
この取り組みは東京動物園協会(東京都台東区)とKDDIが2020年11月に締結した、「5Gなどを活用した事業の実施に関する基本協定」に基づくもの。この協定は5Gなどのテクノロジーを導入し、園内のレクリエーションや環境学習、種の保存、調査・研究など、都立動物園や水族園事業のさらなる発展を目的としている。
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