大日本印刷(DNP)は6月15日、従来の同社製品に比べ、漢字の読み間違いが約50〜70%少ない音声合成システムを開発したと発表した。「行って」が「いって」なのか「おこなって」なのか判別できる他、「橋」「箸」「端」のイントネーションも区別できるという。今後、同社の音声合成サービスを導入済みの企業向けに提供する予定。
音声合成サービスの開発などを手掛ける子会社のDNPコミュニケーションデザイン(東京都新宿区)が保有する、読みやアクセントに間違いのない音声データをAIに学習させて開発した。実際に複数の生命保険会社の規約を読み上げさせたところ、文の約85%以上を正確な読み・発音で再生できたという。
自治体の公式文書や保険の契約書、金融サービスの規約など、読みの正確性が求められる文章を読み上げる用途での利用を見込む。今後はAIのチューニングを進め、さらなる精度向上を図るとしている。
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