凸版印刷は7月6日、段ボールなどで作ったコントローラーにNFC(近距離無線通信)タグと専用モジュールを組み込むことで、スマートフォンを無線操作できるようにする技術を開発したと発表した。電力はスマホからワイヤレスで給電するため、バッテリーは不要という。ゲームを遊べたり、音を鳴らせたりする梱包用パッケージを作るのに役立つとしている。
段ボールや紙に加え、成形したプラスチックで作ったコントローラーに搭載可能。NFCを活用しているため、専用アプリをインストールしたスマホを近づければ、ペアリングなど行わずに接続できるという。
専用モジュールはカスタマイズ可能で、LEDライトを組み合わせてコントローラーが光るようにしたり、スイッチを増設してボタンを増やすことも可能という。NFCタグの認証機能を活用し、特定のスマホだけに接続する機能も備える。
すでに法人向けに提供する準備を進めている段階で、料金はコントローラーの素材や、モジュールのカスタマイズ内容に応じて調整する。6日時点では個人向けの提供は予定していないという。
【訂正:2021年7月7日午前10時10分 当初「法人向けに提供を始めている」としましたが、6日時点では「提供する準備を進めている段階」でした。お詫びして訂正いたします】
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