米Facebookは7月14日(現地時間)、米連邦取引委員会(FTC)に対し、現在進行中の同社に対する独禁法訴訟に関し、同委員会のリナ・カーン委員長の忌避を申し立てた。
同社は、カーン氏がこれまで、Facebookが独禁法に違反していると「一貫した公の声明を発表」していると主張。同氏のこれまでの実績が、係争中の訴訟におけるFacebookに対する判断を既に決定しているのは明らかだとし、既に評価を固めている同氏が手続きにかかわるのは適正ではないと主張した。
この訴訟は、FTCが48州の検事総長とともに独禁法違反でFacebookを提訴したもの。連邦地裁は6月末、FTCらの主張は法的に不十分だとして棄却したが、FTCは7月29日までに修正した訴状を提出する機会を与えられている。
カーン氏に対しては、米Amazonも6月30日、同社が関わる独禁法関連の調査や訴訟からの同氏の忌避を申し立てた。
カーン氏は2017年に米Amazon.comの独占についての論文で注目を集め、IT大手規制論者として知られている。下院司法委員会の独禁法小委員会の補佐官も務め、Amazonを含む米IT大手の分割を提唱している。
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