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“現代版セグウェイ”はこれからのモビリティになるか ネックは時速制限?(2/3 ページ)

» 2021年07月15日 14時23分 公開
[武者良太ITmedia]

フロントとリアで異なる乗り心地

 乗車時の感想を記す前に、車両の各部を紹介したい。シェアリング電動キックボードということで、折りたたみ機構はない。ステップボードは全体がフラットで、自分にとって最も安定していると感じる位置に足を置ける。

photo フロントサスペンションのおかげで、10インチホイールとは思えないほど安定している。
photo リアは振動を拾いやすい。

 フロントにはサスペンションとブレーキが備わり、インホイールモーターを使ったリアにもブレーキが組み込まれている。回生ブレーキは超低速時に効果がないし、バッテリーが切れた状態でもブレーキが効くように、安全性を重視した設計となっている。

photo 残念ながら走行中に緩んでしまったミラー。無人シェアリングサービスは営業時間中の整備はしないことが前提となるだろうが、ここに問題はないだろうか

 バックミラーは右側1つだけ。時速30km未満で走ることが定められている原付バイクは右側にバックミラーを備えていればいいのだが、どうやら小型特殊自動車も同様のようだ。

 ハンドルより前にステーが伸びていることもあって、乗車時に斜め後ろを確認しやすい位置に調整するのが楽だった。

 フロントウインカーはハンドルのバーエンドに装着されている。ハンドルの外端を握ってしまうとウインカーが隠れてしまうので注意したい。

photo 小型のフロントライト。マーカーとしては機能するだろうが、道を明るく照らすだけの性能をもっているかは疑問

 フロントライトは小型のものがハンドルポストに内蔵されていた。明るい時間帯しか走れなかったので、照度や照射範囲は確認できず。個人的には不安を覚える箇所だった。

photo ホンダのモンキーやゴリラで使われていたテールランプにそっくり

 テールライト、ウインカー、ナンバープレートライトは、バイク乗りならどこかで見たことあるデザインのコンビネーションタイプ。もともと原付バイク用として生産されているパーツなので、視認性の高さは間違いないと思われる。

photo ハンドル周りのパーツは一体感がある

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