ITmedia NEWS >
ニュース
» 2021年07月15日 14時23分 公開

“現代版セグウェイ”はこれからのモビリティになるか ネックは時速制限?(1/3 ページ)

[武者良太,ITmedia]

 みなさんはセグウェイのことを覚えているだろうか。都市の姿を変えるとまで言われていた、ジャイロ機能を備えた立って乗る二輪車だ。そのセグウェイの名を冠した企業が現在主力としている電動キックボードには当時の面影はないが、それでも「セグウェイに実際に乗れる」としたら、胸熱である。そんなセグウェイの末裔に千葉で乗れるというので行ってみた。


 

 現在全国の都市圏で、公道における電動キックボード実証実験が行われている。以前紹介した東京のシェアリング電動キックボードもその一つだ。

 この実証実験における電動キックボードは50cc未満の原動機付き自転車としてではなく、フォークリフトやトラクターと同じ小型特殊自動車扱いとなるため、制限速度は時速15kmまでとなる。電動アシスト自転車のアシスト制限である時速24kmより低いが、ヘルメット装着は任意で自転車専用通行帯・自転車道の走行も可能。この「電動キックボードに係る産業競争力強化法に基づく特例措置」ルールを定めたのは警察庁だが、交通量が多く路上駐車もはびこる渋谷近辺での低速走行は、身の危険を感じることもあった。

 では路上駐車が少なく、道路幅にも余裕のある地域での時速15km走行はどうだろうか。確かめるために海浜幕張駅へ向かった。

photo 幕張新都心で電動キックボードに乗る筆者
photo 海浜幕張駅前にある駐車ポート

 現在、千葉市で電動キックボード実証実験を行っているのはセグウェイ - ナインボットの国内正規代理店でもある長谷川工業だ。シェアリング用に使われている車両はパーツの外観を見るに、セグウェイ - ナインボットのハイエンドモデルである「MAX」をベースに日本公道仕様としたものだろうか。質実剛健な印象がある。

photo LINEの画面から駐車ポートと走行可能エリアを確認できる。

 走行可能なエリアはJR海浜幕張駅の北西エリアから、JR千葉みなと駅の千葉市役所辺りまで。坂がなく、フラットなエリアとなる。GPSを内蔵しており、走行外エリアに入るとモーターが稼働しなくなるように設定されている。

 駐車ポートはJR海浜幕張駅近隣に3カ所、JR検見川浜駅前に1カ所、JR稲毛海岸駅近くに1カ所、稲毛海浜公園内に2カ所など、全部で10カ所だ。

photo 現行法のルール上、仕方ないが、二段階右折が禁止な点は難がある

 利用前にはLINEアプリからHasegawa公式アカウントを友だち登録して、個人情報およびクレジットカード、運転免許証の画像などを登録。電動キックボードの運転に関してのルール確認と知識を確認するためのテストが行われる。料金は初乗り100円(10分)、以降1分ごとに15円掛かる。

photo 車両の予約はできない。駐車ポートに置いてある車両のQRコードを読み取る必要がある

 ユーザー登録が済んだら、LINEのHasegawa公式アカウントのタイムラインにある「QR読み取り」をタップ。電動キックボードのハンドルポスト部にあるQRコードを読み取りバッテリー残量や営業時間、乗車ルールを確認。「乗る」をタップしたら道路まで電動キックボードを押し歩きして、準備が整えてアクセルレバーを押し込んで走り出す。

photo パーツの寄せ集め感が少なく、スッキリしたデザイン
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.