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「歓迎されないオリンピック」は本当か? 実は売れているBS4Kレコーダーと世論の関係小寺信良のIT大作戦(2/3 ページ)

» 2021年07月27日 09時44分 公開
[小寺信良ITmedia]
photo 7月11日から22日までのネガティブ感情の割合は72%

 しかしオリンピック開会式開始時点から24時間さかのぼると、ネガティブ反応とポジティブ反応の比率は逆転する。

photo 7月23日のネガティブ感情の割合は45%に減少

 さらに開会式中の午後9時から6時間前までは、ネガティブ反応は40%にまで減少した。観測したのは午後9時なので、これ以降さらにボジティブ反応が増える可能性は高い。

photo 開会式中の午後9時から6時間前まではネガティブ感情が40%

 「始まってしまったら盛り上がる」と予想したテレビコメンテーターもいた。その通り、「やるならやるで応援したい」と反転した人もいるだろう。だが最終的に45万件に達したツイート数からすれば、これまでネガティブ反応に圧されて発言を控えていたポジティブ派の人たちも、相当数いると思われる。その人たちは始まってから反転したわけではなく、最初から許容していた人たちではないのか。

 東京近郊在住の方々が、感染拡大の危険と隣り合わせの大イベントに危機感を持つことは当然だ。一方で、ブルーインパルスを見に広場へ集まった人たちや、開会式の花火を見物にオリンピックスタジアム周辺にまで足を運んだ人々もまた、東京近郊の方々であろう。その人たちを、一部のマイノリティーだと片付けられるのだろうか。

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