「戦艦大和の主砲を作った機械」に怒涛の寄付 「艦これ」運営も呼び掛け、クラファン1日で1億円突破
戦艦大和の主砲を製造した大型旋盤を消失から救え――造船や製鋼に関する科学技術を紹介する呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム、広島県呉市)が8月3日に始めたクラウドファンディングに、目標額の4800万円を大幅に上回る1億円以上が集まるなど大きな反響を呼んでいる。
同館が寄付を呼び掛けているのは、超大型旋盤「15299機」の保存について。戦艦「大和」の主砲身を削り出した旋盤として知られ、2013年まで兵庫県で大型船舶用エンジンの部品製造のために実際に使われていた。
保有していた企業が同機を手放すため、同館は引き取ることを決意。しかしコロナ禍での来館者数減少に伴い、財源確保が困難になったという。兵庫県からの移送費用と設置費用をふるさと納税型のクラウドファンディングとして募ることにした。
これに反応したのが、DMM GAMESの艦隊育成シミュレーションゲーム「艦隊これくしょん」(艦これ)のプレイヤーたちだ。艦これ運営のアカウント(@C2_STAFF)が寄付を呼び掛けた投稿は4日午後7時時点までに約1700リツイートされた他、「ゲージ割るぞ!」「実質艦これのレイドイベント」など、ゲーム内のイベントに例えて寄付を楽しむような投稿も相次いだ。
艦これファンの動きもあり、寄付総額の第1目標だった4800万円には開始から8時間で到達。さらに5時間後の午後10時には第2目標の7200万円に達し、4日午前9時までに最終目標の1億円を突破した。記事執筆時点では計3207人から総額1億2964万円が集まっており、100万円コースにも16人が寄付している状況だ。
同館は「(開始)翌朝という予想以上の早さで第三目標の1億円を達成することができました。皆さまからのあたたかいご支援に心より感謝申し上げます」と感謝した上で「1億円を超えて集まったご支援は、大型旋盤の展示方法の充実、今後必要となるメンテナンス費用、資料収集、および大和ミュージアムの事業等のために大切に活用させていただきます」としている。募集の早期終了はせず、予定通り9月30日まで受け付けるという。
寄付のコースは5000円から最大1000万円まであり、限定ピンバッジや館長のオンライン講座、オリジナルデザインの万年筆、学芸員によるナイトミュージアムツアーへの参加権などを寄付額に応じて贈呈するとしている。
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