トレンダーズは8月13日、小説家とイラストレーターのマッチングサービス「たいあっぷ」正式版の提供を始めた。Webマーケティングやメディア事業を手掛ける同社にとって異例のサービスだが、「ライトノベル好きの新入社員の熱烈アピール」によって新規事業化を決めたという。
たいあっぷでは、小説家やイラストレーターが自身の作品をポートフォリオとして登録。クリエイターは気に入った作品に「たいあっぷ申請」でき、受理されるとマッチングが成立。ライトノベルなどのコンテンツを共同創作できる。
投稿された作品はPC、スマートフォンなどから閲覧でき、UIは「無料ながらKindleなどの電子書籍と同等のクオリティーを実現」したという。読者はコンテンツに「買いたい」ボタンを押したり、レビューを投稿したりしてクリエイターを応援できる。
企業向けWebマーケティング事業を軸とする同社が、なぜクリエイターのマッチングサービスを始めたのか。同社は「ライトノベル好きの新入社員のアイデアがきっかけとなった」「熱烈なアピールを受けて、新規事業を立ち上げた」と説明する。
「現在、クリエイターの数は急増しているが、作品で収益を得られる人はごく一部。ここに、当社がこれまで培ってきたインフルエンサープロデュースや、SNSマーケティングのノウハウを注ぐことで、ライトノベル作家として活躍できるクリエイターを増やせるのではないかと考えた」(同社)
たいあっぷは2021年4月からβ版を提供しており、これまでに小説家1037人、イラストレーター470人が登録。正式オープン時点で200作品超を公開しているという。11月には同サービス発の電子書籍を発売予定で、キャラクターグッズや漫画の制作なども行う予定。
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