RTAプレイヤーにとっての発表の場と、チャリティイベントという2つの側面を持つRTA in Japan。初回の視聴者や参加者は合わせて2〜3000人程度だった。しかし回を追うごとに増加し、2019年にはある出来事をきっかけに約3万人まで増えたという。
「『街へいこうよ どうぶつの森』でどれだけ早く借金を返せるかという『借金返済王決定戦』を(RTA in Japanのイベント内で)行っていたところ、YouTuberのはじめしゃちょーさんがSNSでシェアしてくれた。これをきっかけに視聴者が伸びた」
20年には視聴者数が5万人を超え、レッドブル・ジャパンが協賛企業として参加。今回話題になったRTA in Japan Summer 2021には日清食品も参加した。いずれも企業側から声がかかったという。
一方で、順調にいかなかったこともある。RTA in Japanでは従来、夏はオンラインで、冬はオフラインでイベントを開催していた。しかしコロナ禍の影響で、20年冬の開催はオンライン化。21年12月に開催予定の「RTA in Japan Winter 2021」も、例年より1日長い6日間開催する予定だが、オンラインでの実施になる見込みだ。
「ここまで規模が大きくなったので、本当はGDQのようにホテルなどを借りて、RTAを間近で見られる環境で開催したい。できれば間近にプレイを見て、みんなで盛り上がれる環境に戻ってほしい」
注目を浴びたRTA in Japanだが、今後も視聴者数を増やしていきたいという考えはあまりないという。あくまで「チャリティイベント」「RTAプレイヤーの発表の場」という在り方を貫く方針だ。
オンラインで開催しているため、運営の経費も抑えられており、レッドブルなどからの協賛金も寄付に回しているという。コロナ禍後にオフラインで開催するときのことは検討中としている。
「対戦ゲームの多いeスポーツがサッカーやバスケだとすれば、RTAは陸上や水泳。オリンピックが選手の努力(を披露する場)であるように、社会貢献を行いつつ、RTAプレイヤーの努力の結晶を披露する場であることがあるべき姿と思っている」
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