悲観的に準備する、暫定1位の対策など、どうすればいいのか分からないという人もいるだろう。そんな時は、中学校の退屈な授業の時、「この教室に突然テロリストが乱入したらどう対処するか」「空から女の子が降ってきたらどうするか?」「イケメンと曲がり角でぶつかったら?」「怪しい生き物に魔法少女になってと言われたら?」と想像を巡らせていたことを思い出そう。
「突然の大雨で道路が使えなくなったらどうやって帰宅するのか?」「朝起きたら全ての交通機関が止まっていたらどうしよう」など、直近で起こりそうな困りごとで、最悪な事態を想像してその対応をイメージするだけでも「想像していたよりも事態は悪くない」と前向きに捉えられる。
最悪の事態(困りごと)に対して、どうしたい(目的の設定)を行い、手段や労力、金銭などのコストを算出して、困りごとの解決や目的の遂行のためにどうすべきか、と考える。タクシーをどうにかつかまえてでも出勤する、リモートワークにする、いっそ休みにしてしまうなど、状況に応じた対応ができるのだ。
暫定1位を決めるにしても、バックアッププランを用意するにしても、情報がないと判断することができない。幸い、スマートフォンの位置情報をもとに、災害情報を提供するスマートフォンアプリがいくつかあるので、それをインストールして情報収集しよう。
「命を最優先に」といっても家財が失われたら生活が立ち行かない、日常に戻れないということもある。だが、そのために避難をためらったり、家財を取りに戻って避難が遅れては本末転倒だ。
火災保険などで家財の補償がある場合、最低限お金の心配をせずに避難の判断ができるし、災害後の日常への復帰が容易になる。全てをかついで逃げることはできないので、保険をかけておくのも一つの防災といえるだろう。
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