2021年春、シャープがライカとの協業でカメラユニットを一新した「AQUOS R6」を発表し、のち、ライカがそのライカ版ともいえる「Leitz Phone 1」を発表したとき昔からのカメラ好きは思い出したと思う。パナソニックの「DMC-CM1」があったことを。
Android搭載スマホの話だ。
ライカのレンズを使い、ハイエンドコンパクトと同じおよそ2000万画素でアスペクト比が3:2の1型のセンサーを搭載し、Androidを搭載したAQUOS R6とLeitz Phone 1。
それと似たスペックを持つ端末、DMC-CM1が7年前にあったのである。
2014年秋に欧州で発売し、日本では翌2015年3月に投入されたAndroid搭載カメラだ。
CM1を所有している人は、AQUOS R6の発表を聞き、思わず「そういえばうちのCM1はまだ生きてるかしら」と電源投入を試みたに違いない。
わたしもやった。
でもさすがに何年も放置してるので動かない。バッテリーが生きてるか死んでるかも分からない。
なかなか復活しなかったものの、まずUSB充電かけて一晩放置し、その後、起動したり終了したり落としたり持ち上げたりなだめたりすかしたりさすったりしつつ3日目くらいになんと起動したのだ。無事使えたのである。
でもって、久しぶりに使ってみたら……OSはAndroid 5.0が最終だったのでいろいろとスマホとしては不都合があったし、時代が時代だけに動作にもっさりしたところはあったものの、カメラとしてちゃんと使えるたのだ。動くもんなのですなあ。
7年前のCM1と今年のAQUOS R6。似てるようで大きく違う点が1つある。
CM1はデジタルカメラだったが、AQUOS R6はスマホなのである。感覚で「こっちはデジカメでこっちはスマホ」といってるわけじゃない。CM1は当時パナソニックが展開していた携帯端末ではなく、LUMIXシリーズの1つと位置づけられており、実際にカメラを開発する部隊と、携帯端末を開発する部隊が一緒に作った端末だった。だから、操作系やOS部分はスマホなのだけど、カメラ部はガチのデジカメであり、品名も型番もデジカメのものなのである。
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