9月14日(米国時間)に発表された、米AppleのiOS搭載スマートフォンの新モデル「iPhone 13」シリーズ4機種が、2つのeSIMを使える「デュアルeSIM」にiPhoneシリーズとして初めて対応した。
従来のiPhoneは物理SIMとeSIMのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ:どちらの電話番号に着信があっても電話を受けられる方式)に対応しているため、同様に2つのeSIMでDSDSになるものとみられる。物理SIMスロット(nano-SIM)も1基備えており、物理SIMとeSIMのデュアルSIMにも対応するとあるが、物理SIM+eSIM×2のトリプルSIMに対応するかは不明。
iPhoneシリーズでは、2018年発売の「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」の3機種が初めてeSIMに対応。日本の通信事業者ではIIJや楽天モバイルがeSIM対応に先行していたが、21年9月までにNTTドコモなどのMNO各社もeSIMの提供を相次いで発表していた。
eSIMは通信に必要な契約情報をQRコードなどで読み込むことで、契約者情報をリモートで電子的に書き込めるSIMカード。従来の物理的なSIMカードとは異なり、SIMカードの抜き差しを必要としない。SIMカードの郵送が不要で、破損や盗難、紛失のリスクがないのが特徴。
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