ITmedia NEWS > 社会とIT >

目標接種率まで2991人――東京都狛江市のワクチン接種サイトに称賛の声 「目標があると参加したくなる」 担当者に聞いた

» 2021年09月30日 16時20分 公開
[荒岡瑛一郎ITmedia]

 若者の新型コロナワクチン接種率は63%、目標の75%まであと2991人(9月28日時点)――東京都狛江市が28日にオープンした若者向けワクチン接種促進サイトのこんな表示に、Twitterでは「目標があると参加したくなる」「デザインが秀逸」「思いまで伝わる」と称賛の声が挙がっている。

photo SAVE KOMAE PROJECT

 このサイトは、ワクチン接種率が伸び悩む若年世代(12〜39歳)の接種率75%を目指す取り組み「SAVE KOMAE PROJECT」の一環。サイト内に接種率やLINEを使った接種予約の方法、ワクチンに関するFAQなどを掲載し、1ページで完結している。

 目標を表示した理由について、狛江市の新型コロナ予防接種室主査は「自分ごととして捉えてもらうため、『あと何人』と表示することで『私も参加しよう』という思いにつなげられると考えた。(ワクチン接種を)受けた人たちを味方にして接種する空気感を醸成する狙いもある」と話した。

 サイトのコンセプトについては、若者向けだから重たいサイトは作らず、スマホで見やすく1ページで訴えかけるサイトを目指したという。「余計な動画を入れたりおしゃれに飾ったりするのは簡単だが、見てもらえるものを作ろうとした」(新型コロナ予防接種室主査)

 主査によると、この取り組みは「狛江の人は狛江のことが大好き」という同市の雰囲気が根底にあり、サイト制作を発注したデザイナーも狛江市で活動している人だという。サイト上の写真ポスターや「ワクチン接種が、コマエを救う」などのメッセージにはそうした背景があるとのことだ。

photophoto SAVE KOMAE PROJECTのポスター(SAVE KOMAE PROJECTサイトより引用)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.