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ドコモの通信障害、4G/5Gは完全復旧 3Gは繋がりにくい状況続く

» 2021年10月15日 10時38分 公開
[山川晶之ITmedia]

 NTTドコモは10月15日、14日から続いていた通信障害について、4G/5G回線については午前5時5分ごろに完全復旧したと発表した。3G回線についてはまだ繋がりにくい状態が続いており、全面復旧についてはもうしばらくかかる見込み。

原因は「IoTサービスにおける位置情報サーバの切り替え工事」

 通信障害は14日午後5時ごろに発生。全国規模で音声通話とデータ通信が繋がりにくい状態が発生した。午後7時57分には直接的な原因は解消されたものの、今度はアクセス集中による輻輳(ふくそう)が発生し、長時間に渡って通信が不安定になった。

 3G回線は引き続き繋がりにくい状態が続いており、3G回線を使用したフィーチャーフォンやスマートフォン(わずかながら稼働しているという)などに影響が出ている。4G回線を契約しているユーザーで、今も3G回線に接続している場合は再起動するよう案内している。

 原因について同社は、IoTサービスにおける位置情報サーバの切り替え工事を実施していたところ、工事自体がうまくいかず「切り戻し」という元の状態に戻した結果、切り戻し時にうまく通信できなかったIoT機器から大量の信号が送られネットワークに負荷が発生。ネットワークの保護機能が働いたという。

午後7時57分に障害自体は解消したが繋がりにくい状態が続いた

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