結論から言うと、Apple Watch Series 7はそういうことはやってくれない。速度や距離を知りたいと思ったときに、その数値を知ることはできない。つまり、サイコンは依然として必要ということだ。
では何ができるのか?
Appleの説明はだいぶ足りないのでいろいろと調べてようやく分かったのだが、Apple Watch Series 7は、一定距離を走ったら、そこで速度と距離を教えてくれるということだった。
それはApple Watchの内蔵スピーカー(けっこう大きな音が出る)でもいいし、AirPodsなどのBluetoothイヤフォンでもいい。ただし、道交法や地域ごとの規制があるから、片耳または骨伝導などで。
英語であれば、5マイル(約8km)ごとに、速度と距離を読み上げてくれる。そういえば、筆者が常用しているサイコン、Garmin Edge 130では、5kmごとにポリピーと鳴るので、ある程度の距離を走るときの目安となる。ただ、自分の中でカウントアップしていないと「あれ、今って30kmだっけ35kmだっけ?」ということになる。
これが日本なら、5マイルではなく、5kmごとなのか10kmごとなのか、速度と距離を読み上げてくれるはずだ。
で、最初にシェアサイクルで走ったときにこの音声フィードバックをオンにしていたにもかかわらず、読み上げてくれなかったのは、距離が足りていなかったからなのだ。
試すためにはまず5kmから10kmくらい走れと。
さらに、これはSeries 7特有ではなくて、それ以前のでも使えるのではないかという疑問があるので、それも試さなければならない。
これも、また同じくらい走らないと分からないのである。
そんなわけで、検証ついでに60kmちょっと走ってきました。自宅のある石神井公園から多摩川を渡って、サイクリストの集まる尾根幹(南多摩尾根幹線道路)終着地点である町田街道のローソンまで行って戻ってくるルート。
iPhoneのWatchアプリで、ワークアウトを選び、音声フィードバックをオンにしておく。自動一時停止も、サイクリングの項目をオンにする。これで、横断歩道などで一時停止しているときには「ワークアウトが一時停止されました」と音声を流し、ポーズしてくれる。
サイコンにはある機能なのだが、Apple Watchのサイクリングではこれまでできなかったので、これまでは長くなりそうなときには手動で一時停止をしていた。自動一時停止、たいへん便利である。 人が周囲にいるとちょっと恥ずかしい音声が流れるのだが、気にしないでいこう。もうこの機能はオフにはできない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR