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「街並みが一瞬で人類滅亡後に」──Photoshopの画像ミックス機能が話題 荒廃した写真が続々ネットに

» 2021年10月27日 18時44分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 「Photoshopの新機能を使ったら、AIが人類を滅亡させた」──米Adobeが10月26日(現地時間)に発表した「Photoshop」のアップデートでは、深層学習を使った「ニューラルフィルター」に新機能「風景ミキサー」が実装された。その風景ミキサーの“改変度”がTwitterで話題になっている。

「風景ミキサー」で加工した画像
加工前の画像

 ニューラルフィルターは、スライダーを調整することで、空の色や人物の表情、年齢、ポーズなどを変更できる機能。元画像の上に、別のフィルターを重ねる形で加工するため、すぐに元の画像に戻せるのが特徴。

ニューラルフィルターの利用イメージ

 風景ミキサーは、2つの風景画像を組み合わせて新しい画像を生成する機能。これにより、写真の季節を変えたり、昼から夜に変更といったことができるのだが、街の写真と草木の風景をミックスすると、街並みが緑化し、まるで人類が滅亡したあとのような荒廃した画像が生成されるという。

 この画像を見たTwitterユーザーからは「映画やアニメで見たことのある風景だ」や「Photoshopがすごく欲しくなった」「人間も木にしちゃうの怖すぎる」「どこ荒廃させたら楽しいかな」などの感想が投稿されている。

 同社では風景ミキサー以外にも、別の画像の色調を再現する「カラーの適用」や、2つの画像の色相とトーンを調節し違和感のない合成画像を作る「色調和」といったフィルターも追加。既存のフィルターも大幅に強化している。

 Adobeによると、風景ミキサーなどの追加した3種のフィルターは、β版であり、ユーザーからのフィードバックを基にさらなる改善を図るという。

 この他、マウスカーソルを画像内の物体に合わせるだけで物体を認識し、自動で選択マスクを作る「ホバー選択」機能も実装した他、新たにWebブラウザ版Photoshopを発表している。

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